大手ECモールの台頭やパンデミック、その他IT技術の発展などもあり、EC市場は年々拡大傾向にあります。ここではそんなECビジネスを効率よく運用したい方に向けて、「EC運営代行」の費用相場を解説・紹介します。
EC運営代行における月額固定型は、毎月一定の料金を支払う形態です。毎月の支出が決まったものになるため資金繰りが読みやすいというメリットがありますが、期待通りの成果が出ない場合にも支払が発生するので注意が必要です。ECサイト全体の運営を委託する場合には月額30万円程度がボーダーラインになってきますが、ページ制作や商品撮影など一部の特定業務を委託する場合には月額5万円から10万円ほどが一般的な水準です。
「成果報酬型」のECサイト運営委託は、ECサイトで発生した売上などの「成果」を基準に料金が発生する仕組みになっています。ECサイトの運営全般を委託する場合には売上の10%~25%といったあたりが相場となっており、実務作業を委託するケースにおいては実際の作業内容・状況に基づいて単価が設定されることになります。ECサイト運営に関するコンサルティングサービスを利用する場合においては売上の10%程度の費用が発生することになります。
「月額固定」と「成果報酬」のどちらか迷う方は、複合型の報酬形態を検討してみてはいかがでしょうか。ECサイト全体の運営を委託する場合においては月額20万円程度の固定報酬に加え、売上の5%~10%程度を加算した金額が委託費用における費用相場といわれています。ある程度売上規模をスケール(拡大)したいけれど、固定でかかる費用を抑えてリスクヘッジをしたいというような方におすすめできる料金形態です。
これはEC運営代行サービスに限らずいえることですが、より自社に合ったサービス内容と費用・報酬を検討するために複数の業者に見積りを依頼する「相見積もり」は有効な手段です。単純に金額が異なることに加え諸々の条件も異なることがありますので、内容をよく確認して比較・検討を行いましょう。相見積もりをとることにより、直近における相場感が把握できるほか、業者同士を競わせることで料金に関する交渉ができる可能性があります。
EC運営代行において最も費用がかかるのは、EC運営に係る業務全てをまるまる委託してしまう場合です。一方で一部の特定業務だけを委託する場合においては費用を抑えることができますので、どの範囲の業務を外部に委託するかは検討してみましょう。自社のリソースや環境を勘案しながら、「何ができて何ができないのか」「どの業務が負担になるのか」を確認し、業務にかかるコストと得られる効果を踏まえて委託内容の意思決定を行いましょう。
EC運営は可能な限り効率的に行い、より多くの収益を上げる手段として利用したいものです。この点、既存の自社リソースと外部業者に委託する場合の発生コストとのバランスをよく考え、もっとも効率的に収益を獲得できる運用方法はどれか?という目的をずらさないように考えましょう。必要な範囲ではしっかりとサービスを利用し、効率的な運営を目指しましょう。
戦略立案や制作、広告運用など販促業務、受注処理やカスタマーサポート、物流などバックエンド業務と、EC運営では検討すべきことが山積み…。さらに、売上げを伸ばすためにはこれら各業務を連動させ、効果を最大化させることが必要とされます。
販促からバックエンドまで一貫してサポートできる会社へEC運営代行を依頼すれば、販促業務の施策改善・バックエンド業務の対応品質向上を両面から支えてくれます。
部分的ではなく販促業務・バックエンド業務を図り、多角的な施策を実行していくことが次なる成長のポイント。EC運営に必要な業務を一括で任せることができる支援範囲の広さから、的確なアプローチができる会社を紹介します。

制作やマーケティング支援だけではなく、システムの開発や1日7,000件を超える受注・顧客対応(※)など細部の業務まで一貫して支援し、モール・カート仕様へ深い知見があるのが特徴。
・広告に手を尽くしたのに十分な集客効果が出なかった
・顧客が定着せず離れていってしまう
等の課題を抱えているEC事業へ、制作や店舗・商品設定ノウハウを生かした多様な施策を提供します。
販促業務支援
広告だけではなく、カート・モール仕様に合わせた施策提案を実施。クリエイティブ最適化や、商品レビュー活用、LTV(顧客生涯価値)の引き上げなど課題に合わせたアプローチ方法を提供します。
バックエンド業務支援
Yahoo!・楽天の公式コマースパートナーにも認定(※)されており、楽天直販店舗のバックエンド業務代行も行うCS対応品質が特徴。顧客対応データを、問い合わせの削減やページ改善などに活用しています。

流行を抑えた新しい集客手段や海外への物流支援、さらにはメーカー向けの販路拡大のDXサービスを展開するなど、新たな顧客層に向けたアプローチ手段を豊富に持っているのが特徴。
・顧客のトレンド感度が高く、情報の目新しさが必要
・新規顧客へ向け、プロモーション方法を模索している
といった企業へ、モール広告など既存集客方法にこだわらない新しい接点を提供します。
販促業務支援
SNS広告やインフルエンサーマーケティングに加え、ライブコマースに特化したアプリの運営も行っており、幅広い集客手法の提案が可能。新しい手法を積極的に利用し、新規顧客層へのアプローチが期待できます。
バックエンドの業務支援
全国15拠点に倉庫を保有し、グローバル出荷は200か国へ対応可能です。(※)国内・越境ECのどちらも支援可能であり、事業成長フェーズに応じて、必要な物流機能を柔軟にカスタマイズすることができます。
※1 参照元:オンサイト公式(https://on-sight.biz/service/e-commerce/)2023年5月12日時点
※2 参照元:いつも公式(https://newgraduate.itsumo365.co.jp/about/)2023年5月12日時点
【選定条件】
2023年5月12日時点、「EC運営代行」とGoogle検索し表示される86社より、公式HPに実績(※3)を明記している30社を選定。
そのうち、運用後の体制(内容・頻度)について明記している11社より、
売上拡大に必要な幅広い提案ができるとして、支援範囲が広い(※4)会社2社を選定しています。
※3 実績:取引件数もしくは取引社数の掲載有無で判断。
※4 支援範囲が広い:以下のEC運営に必要な一連の業務である6項目(戦略立案・広告運用・制作・受注処理・カスタマー対応・物流支援)への対応可否を公式HPに記載の情報から判断。11社のうち、「オンサイト」「いつも」のみ、6項目すべてに対応。